作品209 Mcdonnell Douglas F-4J Phantom II

Mcdonnell Douglas F-4J Phantom II
米海軍  ハセガワ  1/72
米軍の全天候型艦上戦闘機ベトナム戦争当時の主力戦闘機。空母コンステレーション所属でMigキラーとして有名な”Showtime 100”の機体。
デカールはYellowhammer Models社製を使用。


第216話 Showtime 100 完成
前日息子が紹介してくれたサイドワインダーとスパローミサイルを装備し、更にクラスター爆弾“Mk.20 Rockeyes”を取り付けて“Showtime 100”が完成しました。


以下、息子が調べてくれた”Showtime 100”の紹介です。


”Showtime 100”--アメリカ海軍初にしてベトナム戦争中唯一のエース・海軍殊勲十字章(Navy Cross)受賞コンビ、カニンガム/ドリスコル組が使用した殊勲機。


ランディ”デューク”カニンガム 〜その数奇な略歴
アメリカ海軍戦闘機兵器学校・通称トップガン卒業生。
格闘戦の訓練を受けベトナム戦争では5機を撃墜。そのすべてがサイドワインダーによるもの。
ミサイルに依存しない格闘戦の訓練を積んだ戦果をすべてミサイルで叩き出すという、世界初のミサイルオンリーのエースとなった。


戦果:
1972/1/19 F-4J カニンガム/ドリスコル組、AIM-9でMiG-21戦闘機を撃墜
1972/5/8 アメリカ航空戦力による第二次北爆作戦“ラインバッカー?”発動
 同日 F-4J カニンガム/ドリスコル組、AIM-9でMiG-17戦闘機を撃墜
1972/5/10 F-4J カニンガム/ドリスコル組(NG-100 155800 Showtime100)でMiG-17戦闘機を3機撃墜


最後のスコアを挙げるその日に搭乗していたのが今回作例の”Showtime 100”である。
”Showtime 100”が撃墜した3機の中に、北ベトナム空軍のエースであるトーン大佐のMiG-17があったと言われている。
その後”Showtime 100”は北ベトナム軍の地対空ミサイルの至近弾を受け撃墜されたため現存していない。
その際カニンガム/ドリスコルは脱出し無事救助されている。
一説によればトーン大佐そのものが架空の人物とも言われている。


カニンガムは1987年アメリカ海軍を退役。
1998年には連邦下院議員選挙で当選(カリフォルニア州51区選出,共和党)。
2005年にワシントンの兵器メーカーMZM社より240万ドルの賄賂を受け取ったとして議員辞職
2006/3/3カリフォルニア州サンディエゴ連邦地裁で脱税、収賄の罪で禁固8年4月の実刑判決を受け同日、収監。
カニンガム議員は当選8回のベテランで,下院情報委員会の委員を務め、国防省の歳出をつかさどる地位にあった。
殊勲のエースもこうして晩節を汚したようである。


主翼外側のパイロンから外部燃料タンクを切り離してあります。