作品396 Ling Temco Vought A-7K Corseir II


Ling Temco Vought A-7 Corsair II
ホビーボス   州軍航空隊  ホビーボス
A-4攻撃機の後継機でF-8クルーセーダー戦闘機の設計を基本として生まれた艦載軽攻撃機を州空軍用練習機に改めた機種。



第1748話 A-7K CORSAIR II 完成 
ホビーボス製‘A-7K CORSAIR II’ が完成しました。

この機体の略称は‘LTV A-7K Corsair II’ と呼ばれ、正式名称は‘Ling Temco Vought A-7 Corsair II’ になります。
‘LTV A-7 Corsair II’ は超音速戦闘機‘Chance Vought F-8E Crusader’ を基本として、米海軍向け亜音速艦載軽攻撃機として開発されたものです。派生機は米空軍などにも採用されました。
下の写真はベースとなった‘Chance Vought F-8E Crusader’ です。


‘A-7 Corsair II’ は海軍向けにA-7BやA-7Eが採用され、空軍向けとしてはA-7Dが採用されており、ベトナム戦争湾岸戦争などにも投入されて戦果をあげています。
下の写真は湾岸戦争に投入された海軍のA-7Eです。


A-7Kは州軍航空隊の練習機として採用されています。

今回完成した機体はアイオワ州軍航空隊 第174戦闘航空団第185戦闘飛行隊所属機になります。
州軍航空隊(Air National Guard)は合衆国空軍(United States Air Force)とは別組織になります。
米国は「アメリカ合州国」というように50州の集合体である連邦共和国で、南北戦争時代に遡って郷土防衛組織というものがあり、州の郷土防衛用軍事組織として州軍(National Guard)があり、憲法で認められているものです。
主な任務は災害救援、暴動鎮圧などの治安維持のほか、アメリカ軍の予備部隊としての機能を果たしており、平時においては各州知事の指揮下にあり、有事に際しては大統領の命令により連邦軍編入されるようです。
州軍には陸軍と空軍があり、海軍と海兵隊はありません。


今回製作したホビーボス製キットはA-7のベストキットと評価しました。
パネルラインの均一性やパーツの合い、アビオニクス・ベイなど細部の表現も素晴らしいと思いました。
ただ、胴体下面の主脚収納庫に挟まれた部分の肉厚が薄くなりすぎている事と爆弾や爆弾ラックが若干貧弱に感じました。
今回製作した機体に取付けたMk.82爆弾と爆弾取付け用マルチラックはハセガワのエアクラフトウエポンセットから流用しました。
デカールの発色も問題がありませんでしたが、もう少し機体に書かれたステンシルを加えて欲しいと思いました。