第990話 行って来ました三沢航空祭


土曜日の夜、読売旅行主催のバスツアーで青森県下北半島付け根にある航空自衛隊三沢基地航空祭‘MISAWA AIR FESTIVAL 2010'に行って来ました。
前日から青森地方の天気予報が悪かった為か、ツアー客のキャンセルがあり、バスは意外にゆったりしていました。
私は大変な「晴れ男」なのですが、航空祭に関しては余りよい成績ではありません。
そんな為か東北自動車道を北上し、青森県に入った途端雨が降り始めました。
航空自衛隊三沢基地は、米太平洋空軍も駐留している基地であり、今年は「日米安保締結50周年記念」の年ということで盛大な航空祭を期待して出かけました。
ところが、7時の開門とともにバスが基地内に入ると乗客全員がバスから出され、米軍の軍用犬による車内のセキュリティチェックが終わるまで雨の中で待たされるという期待はずれの歓迎がありました。
  
基地内に入っても厚い雨雲から小雨が降っており、最悪の航空祭になりそうな雰囲気です。
記念式典用に航空自衛隊F-2Aと米軍のF-16Cの前には紅白のテープが張られていました。

  

しばらくすると降っていた小雨があがりデモ飛行が始まりました。
F-2が水しぶきを上げて離陸していきます。

  
航空自衛隊のF-2A戦闘機の航過飛行から始まり、高機動飛行によるヴェイパーの白い筋が現れていました。この筋は青い空に描いて欲しかったです。

  
F-2戦闘機4機とT-4練習機2機による編隊飛行です。
写真撮影の技量が足りないため、曇天の中でシルエットになってしまいました。

  
米空軍のF-16Cの上空を飛ぶF-2A。

  
「海洋迷彩塗装」に塗られたF-2Aの尾翼に描かれた部隊マークは、初めて見たものでした。


米空軍F-16C 1機とF-16D 3機による編隊飛行。


F-16Cのデモ飛行は、曇り空の中で見るとF-2と同じシルエットになります。


複座型のF-16DもF-2Bと同じように見えます。


航空自衛隊のF-15Jは北海道の千歳基地から20分の飛行で到着したとアナウンスしていました。



  
グアム基地から飛来した戦略爆撃機B-52Gの巨大な機体が目を引きました。

  
尾翼に描かれた機体ナンバーから米国の1960年会計年度予算により製作された機体で、これを改造して現在も使用しているのだとマニアの人が話していました。
何と50年も前の機体です。

  
こんな古い機種を展示するよりB-2戦略爆撃機F-22ステルス戦闘機を展示してほしいものです。


今回も昼食は米軍関係者の売店でホットドック(何やら難しいソーセージの名前がついていました)を購入していただきました。チップスと水のセットで500円でした。
ちょっと足りなかったため、朝食用に購入してあった残りのおにぎりも1個足しました。

  
たくさんの売店では、飲食品ばかりでなくTシャツやマニア向けグッズなど販売しており、これを楽しみに航空祭にこられる人も多いようです。
私はTシャツと航空自衛隊の部隊エンブレムを購入してきました。
そんな売店の横で双子?のベビーが店番をしていました。

  
航空祭でいつも困るのがトイレの順番待ちです。
三沢基地の場合、他の航空祭に比べてトイレが少ないかもしれません。
遙か先にある緑色のプレハブがトイレです。

  
米軍の爆発物処理班がロボットを展示していました。

  
基地の防空用ミサイルが展示されています。
パトリオットミサイルは、首都圏の防衛用に使われている最新型のPAC3でなく、テポドンには対応できないと言われている一世代前のPAC2でした。


短距離の対空ミサイル「短SAMミサイル」には弾頭部にシャークティースが描かれていました。


午後のブルーインパルスによる展示飛行が開催される頃には、会場が人で溢れているのに驚きました。
失礼かもしれませんが、青森県の人口が全て集まったのかと思いました。

  
今回三沢基地に訪れた目的の一つは、平成22年度航空総隊戦技競技会(戦闘機部門)で第6航空団303飛行隊(小松基地所属)のF-15J(8月19日のブログで紹介)と同じチームで優勝した三沢基地所属の第3航空団第3飛行隊(三沢基地)のF-2Aの写真を撮る事でした。
ところが第3飛行隊の機体は1機も展示されていませんでした。同じ三沢基地所属の第3航空団第8飛行隊(通称ブラックパンサーズ)の機体だけの展示でガッカリしました。
マニアの人の話では、「今日は第3飛行隊がスクランブル(緊急発進)体制の当番日なのかも?」とのことでしたが、一機ぐらい並べて欲しいと思いました。

この第3航空団第8飛行隊の50周年記念スペシャルマーキングの機体が展示されていました。



吸気口のカバーには「第八飛行隊隊歌」が書かれていました。


三沢基地所属の早期警戒機E-2C。
私は主翼を伸ばした状態より折りたたんだ状態の方が好きです。(2007年2月2日のブログで紹介)


百里基地所属のRF-4Eも展示されていました。


やがてブルーインパルスの展示飛行が始まりました。
駐機場での整備要員との息があった準備作業も見ものです。

  
先日NHKの特番でブルーインパルスが取り上げられたこともあり、注目度が更に高まったように感じました。








  
スモークによりハートを描いたのですが、雲に紛れて映えませんでした。


  
無事に演技を終えて駐機場に戻る時も絵になります。


予定にあったU-2偵察機の航過飛行は、中止になりガッカリしました。

ブルーインパルスの飛行の後にA-10攻撃機の機動飛行展示がありました。




対地攻撃状態から機体を引き起こすときに強烈なヴェイパーが発生していました。


終盤近くになって飛来した米空軍の輸送機C-17。


最後にF-2が機動飛行展示に飛び上がる頃には、再び雨が本格的に降りだし、飛び上がった機体がすぐに雲の中に隠れてしまいました。

  
航空祭は15時に修了し、バスツアーは八戸の新八温泉に寄り、ここで一風呂浴びた後に夕食となりました。
夕食後は飛行機好き仲間でいろいろな情報交換する場となり大変面白かったです。
家内の好物である「南部せんべい」を土産に買って、20時40分頃新八温泉からバスで帰路につきました。
帰りの道中は順調で今朝4時40分に有楽町に到着しました。