第714話 「芸術の秋」到来 !


世間では「シルバー・ウィーク」ということで行楽地に向かう高速道路が大渋滞していますが、私は土日、会社に出社する羽目になっていました。
家内は今回の連休を「敬老の日」を含む連休であるから「シルバー・ウィーク」と呼んでいると思ったそうです。

我が家では行楽地に出かける計画もないこともあり、昨日家内と上野の美術館に行って来ました。


上野の森は行楽客でにぎわっていました。


国立西洋美術館の前庭でロダンを始めとする彫刻を眺めてから東京都美術館へ向かいました。



東京都美術館では「トリノ・エジプト展」が開催されており、入口に長蛇の列ができていました。


私たちはそんな混雑を眺めながら同じ館内で開催されている「一水会展」に入りました。



一水会」は西洋美術を愛好する伝統ある絵画集団で、家内の高校時代の同級生、鍵主恭夫さんが会員ということもあり毎年家内と出かけています。
日常を離れて会場の落ち着いた雰囲気と油絵の具の香りに浸っている時間は格別なものです。
会場では「一水会」の常任委員3名による会場内の出展作品についての論評を交えた「トーク会」が行われており、この集団に混じって絵画を鑑賞してきました。
この常任委員の中に、家内と同じ石川県珠洲市出身で著名な画家である寺井重三氏が含まれていました。
寺井さんの作品はバレリーナなどを描いた独特な画風で、絵を見ただけで寺井さんの作品と判るほどになっていたこともあり、失礼とは思いながら会場内で声をかけてしまいました。
80歳を過ぎた著名な画家にもかかわらず、気さくに応じていただき、寺井さんの今年の作品の絵はがきまで頂いてしまいました。
家内は私が声をかけたことにビックリしていましたが、寺井さんの会場内の出展作品への論評と家内の感じたことが同じだったと喜んでいました。


こんな絵画の鑑賞もいいものです。