作品256 Grumman EA-6B Prowler

Grumman EA-6B Prowler
米海軍  ハセガワ  1/72
米海軍の電子戦用艦載機で、敵レーダー等の無線施設の妨害を行うために強力な電波を発生させる機種。
厚木基地に駐留しているVAQ-136飛行隊の機体で2006年4月当時空母KITTY HAWKに搭載されていた。


第510話 VAQ-136 Gauntlets完成
厚木基地に駐留している米海軍第5空母航空団所属の戦術電子戦飛行隊VAQ-136 GauntletsのCAG機が完成しました。
戦術電子戦飛行隊は敵の防空レーダーなどの無線設備に対して強力な妨害電波を発する事で無力化させることを目的とした電子妨害機です。
ベースとなったGrumman A-6 Intruderは1960年代から使用された攻撃機ベトナム戦争などで活躍していました。
この機体の搭載量の多さと頑丈さを生かすため、全長を1.37m伸ばし、座席も2名から4名に増えて電子戦要員を3名搭乗できる様に改造されたのがGrumman EA-6B Prowlerです。
機体下面に取付けられた小さなプロペラがついたポットが電子妨害発信器で、このプロペラで必要な電力を発生させて強力な妨害電波を発生させています。
通常この電子妨害ポッドを複数搭載して飛行し、妨害対象となる周波数帯に応じてこのポッドを使い分けるそうです。
自ら発する強力な電磁波による乗員への影響を軽減させるために、操縦席等のガラスには薄い金のコーティングがされています。
このため、ガラス部分が黄金色に輝いています。
A-6 Intruderは既に退役し、攻撃機としての任務はF/A-18に引き継がれましたが、EA-6B Prowlerは電子妨害機として現在も使用されています。