第391話 F-105G製作 その1


F-105Gの機体上面の迷彩塗装が終了しました。
機体上面の塗装は、Mr.COLORの塗料を使用しており、No.303(グリーンFS34102)、No.309(グリーンFS34079)とNo.310(ブラウンFS30219)の3色で迷彩塗装しました。
この3色による塗装は、いわゆるベトナム迷彩色と呼ばれており、ベトナムの紅い土とジャングルの緑に溶け込む色となっているようです。
今回実施した塗装方法を紹介します。
操縦席内部の塗装を済ませた後、風防ガラスにマスキングテープを貼り、風防枠の塗装ができるようにしたものを機体に仮接着しました。この風防枠の下地塗装としてブラックをマスキングテープの上から吹き付けています。


主翼付け根の空気取入れ口内部は既にホワイトで塗ってあるため、この部分に機体塗料が入らないようにマスキングテープで入口を塞いであります。

次に機体塗装に掛かり、始めにNo.310(ブラウンFS30219)を塗装指示図にあわせて吹き付けています。


次にNo.303(グリーンFS34102)を吹き付けるわけですが、スプレーガンの塗布面をできるだけ細くした状態で塗装指示図に合わせてフリーハンドで境界線を描いた上で、塗りつぶしていきます。


更にNo.309(グリーンFS34079)も同じ方法で吹き付けます。


大凡の塗装が完成した後で、更に各塗料の境目の処理を行います。
境目の処理とは、スプレーガンの塗布面を細くしてあっても、塗料の境界面にある程度広がりがある為、「ぼかし」が大きくなってしまいます。この広がりを押さえる処理を指しています。
この境界面をマスキングテープ処理して吹き付けた場合、余りにくっきり塗り分けられてしまい、玩具の様な塗装となってしまいます。
私はこの境目を適度なぼかしを残すために境目処理を実施しています。
ダイレクトメールで送られた不要な葉書を切って色々なカーブを描いた型紙を作ってあります。この型紙を機体の迷彩の境目に合わせてからスプレーガンで境目を吹き付けています。この時、塗布量を少なくなるように調整しておいた方が良い結果となります。
この型紙を機体に密着させるとくっきりした塗り分けになり、浮かせると「ぼかし」が大きくなります。


境目処理を実施することで機体上面の塗り分けが適度な「ぼかし」となり終了しました。


機体下面の塗装は今日以降実施予定です。